あらすじ・内容紹介
亡き父の借財を抱えた大学生、井領哲之。大阪にあるホテルでのアルバイトに勤(いそ)しむ彼の部屋には、釘で柱に打ちつけられても生きている蜥蜴(とかげ)の「キン」がいる──。可憐な恋人とともに、人生を真摯に生きようとする哲之の憂鬱や苦悩、そして情熱を1年の移ろいのなかにえがく、青春文学の輝かしい収穫。
帯情報
「俺はなんで人間に生まれたんやろ」
ひたむきに生きる大学生の、憂鬱と情熱、そして恋
生きた
愛した
闘った
めるめく青春の日々の
あの夢のような出来事は
決して夢ではなかった
amazonでの読者の感想
・あの甘く切ない青春時代を追体験させてくれます
・読んだ後、10年若返った気がしました
・30歳以上の方にお勧め
・青春時代を懐かしみながら楽しんで読むことができる
・宮本作品中「錦繍」と並ぶベスト作品
・みずみずしい生命の躍動と静謐な清潔感を同時に感じる
・大学生の自己との闘争の物語
・静かな物語。しかし、心の奥深くに浸透してくる感がある
・若い躍動感があふれ、それでいて寂しい物語